全機そろわず部隊再編式典 普天間配備オスプレイ


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オスプレイ(後方右)とCH46ヘリ(同左)の部隊再編式典で行進する米兵ら=30日、普天間飛行場

 在沖米海兵隊は30日、普天間飛行場に追加配備した輸送機オスプレイとCH46ヘリコプターを交代する部隊の再編式典を同飛行場で開いた。追加配備12機のうち、1機は岩国基地(山口県)から移動しておらず、全機がそろわない中での異例の式典だが、昨年10月の12機と合わせた24機の新たな運用態勢を整えた形だ。

 追加の12機は7月30日に岩国基地に搬入し、うち11機が今月12日までに普天間に移動。残る1機は8日に岩国周辺を数十分間飛行しただけで、その後飛んでおらず、機体に問題が生じている可能性がある。
 残る1機について操縦士のアート・ギューズマン大尉は「配備に向けて点検をしている」と話したが、詳細な説明は避けた。
 式典ではCH46部隊のデボン・リー上級曹長が、オスプレイ部隊のラリー・ブラウン司令官(中佐)に新たな部隊旗を手渡し、第3海兵遠征軍第1海兵航空団のスティーブン・ラダー司令官(准将)は、「(オスプレイが)最前線で活躍すると確信している」と述べた。
 CH46は第262海兵中型ヘリ飛行隊(HMM―262)が運用していたが、今後は第262海兵中型ティルトローター飛行隊(VMM―262)となる。式典周辺には岩国基地から移動後に塗装した機体数機が並んでいた。今後CH46ヘリは退役する。

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