負担増さらに オスプレイ配備1年


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 米海兵隊が普天間飛行場に垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを配備して1日で1年を迎えた。琉球新報が9月の1カ月間行った目視調査では、オスプレイの飛行は計18日間で延べ82回確認され、最初の12機が配備された昨年10月の1カ月間と比べ、飛行回数は約7割増えた。

今月25日には12機の追加配備が完了し、24機態勢の運用が始まっており、訓練激化に伴うさらなる負担増は必至だ。
 宜野湾市基地政策部の目視調査によると、この1年の飛行回数(離着陸と通過)は888回に上った。騒音は市の上大謝名区で2月にオスプレイ通過時に102デシベルを記録。100デシベル超の騒音がたびたび発生し、周辺地域の深刻な被害が明らかになっている。
 本紙調査によるオスプレイの飛行回数は昨年10月が計13日で49回、同11月が計15日で64回だった。
 一方、今年9月の累計飛行時間は90時間を超えた。日米が合意した騒音防止協定で運用が制限されている午後10時以降の飛行も7回(計4日)を数え、16日には配備後最も遅い時間帯とみられる午後11時ごろの飛行も確認された。本紙調査は普天間周辺で実施し、飛行場での離着陸を1回と数えた。