那覇にミサイル連隊 離島奪還訓練で自衛隊


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民間輸送船から地対艦ミサイルの発射機や模擬弾などを運び出す自衛隊の車両=7日夕、那覇港

 陸海空3自衛隊による離島奪還訓練(実働演習)に向け、陸上自衛隊の地対艦ミサイル連隊(隊員90人)が7日、民間輸送船で那覇港に到着し、関連車両30台が陸上自衛隊那覇駐屯地に配備された。

 自衛隊によると、那覇駐屯地に展開したのは青森県八戸駐屯地に所属する地対艦ミサイル連隊。
 7日午後7時ごろ、那覇港に船が接岸し、隊員らがミサイル発射機などを搭載した車両を運び出した。自衛隊によると、8日も物資や車両などを搬入する。
 那覇港には7日夕、市民団体らが抗議集会を開いた。市民ら約50人が「アジアの緊張を高める演習やめろ」などと搬入反対の声を上げた。物資を積んだ車両が港から出るのを阻止しようと、市民が道路に座り込み、県警に排除されるなど、一時現場は騒然となった。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「このままでは武力衝突が起こり、沖縄が戦場になる。平和な島をつくるために声を上げ続けよう」と訴えた。
英文へ→JSDF sends Missile Regiment to Naha during drill to recapture islands