「できること実行」　岩国市長、普天間の給油機移駐で

　山口県岩国市の福田良彦市長は１２日、沖縄県庁で仲井真弘多知事と会い、米軍普天間飛行場に配備されているＫＣ１３０空中給油機１５機を来年６～９月に岩国基地に移駐する政府方針について意見を交換した。

福田市長は「沖縄は過重な基地負担を強いられている。できることはしっかり実行するとの思いは持ち合わせている」と述べ、市議会や山口県と調整して結論を出す考えを示した。
　一方、仲井真知事は「沖縄の基地負担軽減に大きくつながる。大変だと思うが、受け入れに理解をしてもらえれば心から感謝したい」と求めた。
　岩国市はこれまで「普天間移設の見通しが立たない中での先行移駐は容認できない」という立場を示しており、市長は仲井真知事に移設見通しについて質問。これに対し知事は、移設に向けた政府の埋め立て申請に触れ「最終的にどういう結論を出すかはこれからだ」と説明した。