国立劇場おきなわが開場10周年 関係者集い式典と公演


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「執心鐘入」を演じる組踊研修の修了生=18日、浦添市の国立劇場おきなわ(桑原晶子撮影)

 国立劇場おきなわは18日に開場10周年を迎え、記念式典と祝賀公演が同日、浦添市の同劇場で開かれた。多くの関係者が沖縄伝統芸能の殿堂として成長してきた劇場の節目を祝い、さらなる発展を願った。

公演は、戦後の芸能をけん引してきた国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者による祝儀舞踊「かぎやで(かじゃでぃ)風」で幕開け。組踊「執心鐘入」は、同劇場組踊研修の修了生を中心に演じ、伝承者養成の成果を披露した。
 記念式典で、同劇場運営財団理事長の高良倉吉副知事は「組踊を中心に沖縄、本土、アジアの芸能を上演し、新作にも取り組んできた。観客数は増加し、組踊研修の修了生も活躍している。県の文化発信交流拠点整備事業と連携し、伝統芸能や観光の拠点施設として発信したい」とあいさつした。仲井真弘多知事は「県民の誇り、財産である伝統芸能の保存・継承を図るとともに、持続的発展に向けて同劇場を拠点として各種施策に取り組む」と述べた。秋篠宮ご夫妻も来場された。
英文へ→National Theatre Okinawa celebrates 10th anniversary of its opening