![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img52e85363a2b57.jpg)
【名護】光の屈折で本来見えない場所にあるものが浮かび上がる蜃気楼(しんきろう)現象の動画撮影に、名護博物館友の会会員の小宮良一さん(63)が成功した。蜃気楼が見えたのは今月6日。名護湾に沈む夕日の前を大きな船が宙に浮かびながら横切っていく。
趣味で夕日を撮影している小宮さんは「千回、いや1万回に1回のチャンスを撮ることができてうれしい」と喜んだ。
撮影したのは6日午後6時ごろ。名護市宮里のビル5階からハンディカメラを使い、倍率30倍で撮影していた。友の会会員で一緒にいた土橋浩一さん(71)が蜃気楼だと気付いた。
蜃気楼独特の四角く見える太陽の前を、船が約3分かけて横切る。名護博物館によると、映像に残した例は珍しいという。空気は冷やされると密度が高くなり、光は密度の高い方へ曲がる性質がある。水平線の向こうにあるものに反射した光は本来、上空に向かうが、海面近くと上空の空気に温度差がある場合、低温で密度が高い海面に光が屈折して進み、蜃気楼となって現れる。
英文へ→Komiya films a mirage at Nago Bay