きょう旧正月 花や食材、糸満の市場盛況


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旧正月を前に仏壇に供える菓子を選ぶ買い物客=30日午前、糸満市の市中央公設市場(諸見里真利撮影)

 【糸満】31日は旧暦1月1日。トゥシヌユールー(大みそか)を迎えた30日、「海人(うみんちゅ)のまち」として知られる糸満市の市中央公設市場では、旧正月に向けて花や食材などを買い求める多くの人でにぎわった。

 市場には、年越しそばやしめ縄、鏡餅、豚肉のほか、仏壇に供えるお菓子などが並び、買い物客は店員と談笑しながら品定めをしていた。
 品物を受け取った後、店員からシーブン(おまけ)を渡される光景も見られ、市場は温かな雰囲気に包まれていた。
 玄関先に飾る松や笹などを購入した金城初子さん(71)=八重瀬町=は「旧正月は先祖から受け継いできた大切な行事。今は新正月を重視している人も多いけど、沖縄の人は旧正月も大事にしないとね」と笑顔を見せた。
 かまぼこを販売していた伊佐五由美さん(49)=糸満市=は「昔と比べて市場を訪れる人は減ったが、やはり旧正月前は普段より忙しい」と話した。