いい正月でーびる 豊漁願い海駆ける


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豊漁、航海安全を願い大漁旗を風になびかせて海上をパレードする漁船=1月31日、うるま市与那城の宮城島桃原漁港(金良孝矢撮影)

 【宮城島=うるま】旧暦元日の31日、うるま市与那城の宮城島桃原漁港で、大漁と航海の安全を祈願する漁船海上パレードがあった。2012年まで途絶えていたが、13年、「伝統を子どもたちに引き継ぎ、島を盛り上げたい」(桃原隆幸実行委員)と与那城漁協桃原支部を中心とした住民が約30年ぶりに復活させた。

 午後3時ごろ、大漁旗や万国旗を掲げた漁船7隻に漁師や子どもたちが乗り込み出港。モズクやイラブチャー、タマンなどが捕れるタマタ岩周辺の海域を回り、豊漁を祈った。
 「瑠奈丸」に乗った金武寿々菜さん(11)=彩橋小5年=は「旧正月に船に乗るのは初めて。海に酒やビスケットをまいた。お父さんがモズク漁をやっているので豊漁を願った」と笑顔を見せた。