芋煮会で心も温か 震災避難者らが交流


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温かい芋煮や餅を食べて笑顔を見せる参加者たち=9日、那覇市おもろまちの新都心公園

 東日本大震災で東北から沖縄に避難した人たちを支援している「NPO東北人集まっぺ」(宗像希未子代表)と「福島避難者のつどい 沖縄じゃんがら会」(桜井野亜会長)は9日、那覇市の新都心公園で「第5回芋煮会&餅つき大会」を開いた。東北出身者ら約160人が参加。雨の中、テントを張り、熱々の芋煮と餅を頬張りながら古里の話に花を咲かせた。

 芋煮は里芋や肉を煮込んだ東北地方の郷土料理。仲間との親睦を深めるため、野外で芋煮会を開くのが東北の秋の恒例行事だ。芋煮会を通して沖縄への避難者らの交流を図ろうと、2011年11月から県内各地で開催している。
 参加者らは大鍋で作ったみそ味としょうゆ味の芋煮に舌鼓を打った。福島県須賀川市から家族で避難している二階堂真澄さん(23)=与那原町=は「具材がいっぱいでおいしい。東北から沖縄に避難している人たちと出会えて心強い」と話した。