適合判断に「違和感」 県議会百条委で県アセス審査会長


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
百条委員会で委員の質問に答える参考人の宮城邦治県環境影響評価審査会会長=24日午前10時すぎ、県議会

 県議会は24日、仲井真弘多知事による米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て承認を検証する調査特別委員会(百条委員会)の集中審議の最終日を迎え、午前中は県の環境影響評価(アセスメント)を担当した県環境影響評価審査会の宮城邦治会長が参考人として出席した。宮城氏は、県が政府の埋め立て申請を「適合」と判断したことに対し「若干違和感がある」と述べた上で、「非常に重大な環境への影響があるということは依然として払拭(ふっしょく)できかねる」と述べた。

 県が承認に当たり政府に対し、環境監視委員会(仮称)を設置し、環境保全対策や事後調査などを検討するよう求める留意事項を付けたことについては、「米軍が事後調査などに協力的だったことは必ずしも多くない。国の指導で行われたにしても十分環境保全対策ができるか懸念を持っている」と疑問を呈した。
 百条委は同日午後2時からは名護市の稲嶺進市長を参考人に招致する。
【琉球新報電子版】

★YouTube

★通常版