水しぶき雄大 座間味、クジラ観察最盛


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勢いよく胴体を水面にたたきつける「ペダンクルスラップ」を見せるザトウクジラ=27日午後、座間味村沖合(金良孝矢撮影)

 座間味村近海のホエールウオッチングが最盛期を迎えている。27日午後、同村沖合では、体長約13メートルのザトウクジラが大きな水しぶきを上げて泳ぐ姿が見られた。クジラを一目見ようと座間味港から出港した観客は、水中から現れる巨体に歓声を上げた。

 ザトウクジラは例年12月末から4月初旬に出産、子育て、交尾のため沖縄の海に来る。求愛のジャンプ(ブリーチ)や水面に胴体をたたきつける(ペダンクルスラップ)といった派手な行動が見もの。
 高藤彰さん(61)と政江さん(63)夫妻=茨城県=は「船の真下にクジラが見られて感激した」と口をそろえた。
 同村ホエールウォッチング協会の大坪弘和事務局長は「これから2週間は、クジラが多く見られるポイントがたくさんある」と話した。