「あんちいやーくいくい」
困難を乗り越えて
宮古方言を広める会代表の佐渡山力さん(80)=宮古島市=は「あんちいやーくいくい」という言葉を励みに生きてきました。「人生にはさまざまな苦労があるが、それを一つ一つ乗り越えていくことが大事だ」という人生訓です。
佐渡山さんは子どもの時に両親を亡くしました。預けられた親戚の元で太平洋戦争を経験。「わがままは言えない。戦争直後の混乱期も港でたばこを売ったり、毎日、井戸まで水をくみに行ったりしたんです」と昔を振り返ります。
高校卒業後は教員養成学校に通い、教師になりました。「80年生きて、病気や人間関係など相当苦労しました。でも困難を乗り越えてこそ人は成長する。いろいろな場面で宮古の人たちが声を掛け合い、励ましてきた言葉なんです」と力を込めます。
佐渡山さんは今、ミャークフツ普及に力を入れています。「これからもあんちいやーくいくいどぅ」と自分を奮い立たせています。(知念征尚)
(随時掲載)
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