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第31回東恩納寛惇賞(主催・琉球新報社、後援・第一書房=東京都)の贈呈式が28日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで行われた。沖縄最古の歌謡集「おもろさうし」の研究などで優れた業績を収めた琉球大学名誉教授の池宮正治(まさはる)氏(73)=西原町=に、琉球新報社の富田詢一社長から賞状とトロフィー、賞金、第一書房から賞金が贈られた。
池宮氏はおもろ研究のほか、琉歌など琉球文学、琉球近世文化、琉球芸能の分野でも広範な知識を生かし、琉球・沖縄文化研究に新たな地平を開いた。琉球大学を退官後は国立劇場おきなわの専務理事などを務め、琉球芸能の発展にも尽力した。
池宮氏は「予想しなかった受賞に驚いている」などと喜びを語った。富田社長は「おもろなどの琉球文学や琉球芸能の研究に高い評価があるだけでなく、社会的活動にも積極的に関わった」とたたえた。