「くとぅばじんじけー」
言葉遣いの大切さ諭す
西原町文化協会長を務める新里勝弘さん(69)は「くとぅばじんじけー」というしまくとぅばを大切にしています。
「言葉遣いはお金を扱うように大切にしなさい」という意味です。新里さんは「言葉は人を傷つけたり、勇気づけたりもする。この教えはどんな人にも共通するよ」と優しく話します。
新里さんは小学校3年生のころ、大阪から両親の古里である粟国島へ引っ越しました。当時、しまくとぅばは分かりませんでしたが、島には小さな子にも丁寧な言葉で話す、おばあさんがいたそうです。
「わらばーたーやー、ちゃっさがりっしんすらわからんぬー」(子どもたちでも、大きくなったら大きな仕事をするかもしれないからね)。
おばあさんはどんな立場の人でも相手のことを思いやることを話したと言います。おばあさんの言葉遣いから、新里さんは「くとぅばじんじけー」の意味を学びました。
言葉遣いを大切にする新里さんの心には、いまでも粟国島のおばあさんがいます。(当間詩朗)
(随時掲載)
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