知事、竹富の対応注視 選定「厳密でない」 八重山教科書


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 仲井真弘多知事は14日の記者会見で、採択地区内で公民教科書が統一されていない八重山の教科書問題に関し、文部科学省が竹富町教育委員会に是正要求を出したことについて、「県教育委員会で考え方を整理しているが、基本的には竹富町を含め、地元教育委員会の対応を注視していきたい」と述べるにとどめた。

 その上で「(教科書を)一つに絞るのか、二つあってもいいのか、(仕組みが)厳密でない部分がある」と指摘。「沖縄の歴史、県民感情など含めいろいろな要素がある。教科書を選ぶ過程の中できちっと対応する仕組みになっているか問われている部分がある」と述べた。
 操縦席を覆うカバー(風防)が落下する事故があった米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機の飛行再開については「原因が究明されたとはとても思えない。原因を究明するのは常識だと思うが、公表しないことになっているのか本当に究明しているのかはっきりしない。こういう態度では駄目だ」と不快感を示し、再度原因究明を求めるとした。
 宜野湾市のキャンプ瑞慶覧内で米軍が廃棄したとみられるドラム缶12本が見つかったことについては「国の方できちっと調べてほしい」と求めた。