<くとぅば清らさ ちむ清らさ>崎枝孫雄さん(81)字石垣老人クラブ尚寿会会長


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「かんがかめー、つづんがぬせ」を枕ことばに乾杯する崎枝孫雄さん=石垣市石垣

「かんがかめー、つづんがぬせ」
 乾杯のあいさつに

 石垣市の字石垣老人クラブ尚寿会会長の崎枝孫雄さん(81)は、祝い事があるたび、市の中心部、四カ字(石垣、新川、大川、登野城)のスマムニ(しまくとぅば)を使ってあいさつしています。

 乾杯のあいさつを任された時は「かりゆしぬ杯ぬ たぼーられー。かんがかめー、つづんがぬせ、いただかすめーたぼーり」と言った後「乾杯」とつなげます。直訳すると「めでたい杯をいただきましょう。(杯を)頭の前で拝み、頭のてっぺんに載せていただきましょう」となります。
 崎枝さんは「頭で拝んで、つづ(頭のてっぺん)に載せてしまうほど大切な杯を、みんなでいただきましょうという意味です。実際に載せるわけではないですよ」と教えてくれました。
 この表現は八重山方言研究家、宮城信勇さんが使っていたそうです。感銘を受けた崎枝さんは、このあいさつを使い続け、スマムニであいさつができる人を増やしたいと考えています。
(稲福政俊)
(随時掲載)

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