クロツラヘラサギ受難 足に釣り糸絡まる 泡瀬干潟


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左足に絡まった釣り糸と浮きのようなものをくちばしではさんで外そうとするクロツラヘラサギ=20日午後1時ごろ、沖縄市の泡瀬干潟

 【沖縄】沖縄市の泡瀬干潟で20日午後1時ごろ、クロツラヘラサギ1羽の左足に釣り糸と浮きのようなものが絡まっているのが、確認された。博物館カフェ「ウミエラ館」の屋良朝敏館長によると、同日正午から午後1時すぎにかけて飛来した14羽の中の1羽。

 くちばしで浮きのようなものを挟み、絡まった釣り糸を外そうと何度も試みる様子や、左足をかばうように歩く様子が確認された。結局釣り糸は外れず、足に絡まったまま午後2時ごろには群れと飛び去った。屋良館長は「自力で外したり自然に外れたりするということは考えにくい。まずい状態だと思うが、今は見守ることしかできない」と心配そうに話した。