琉球新報社 
「ぬーあらんさ」
前向かせる父の一言
進学や仕事など人生の節目で直面した悩みや不安の数々。ウィルコム沖縄社長の仲本栄章さん（６６）＝那覇市＝は「ぬーあらんさ」と気持ちを切り替え、前に進んできました。
小さいころ、父が語り掛けていた「何でもない」という言葉です。元警察官で、怖く近寄りがたい存在でしたが、家で問題があった時、父のこの一言で「あっ、何とかなるんだ」と心が落ち着いたのを記憶しています。
琉球電電公社に入社し、ＮＴＴ西日本沖縄支店副支店長や総合情報通信会社「ＮＴＴ―ＤＯ」の社長などを経て、現在も社長として会社を引っ張ってます。
ＮＴＴ時代は人事担当で、労働組合との交渉や民営化に伴う人員整理などに従事し「精神的に苦しく考え込むことが多かった」。そんな時も父の言葉が心の中に湧き上がり、前を向くことができました。
何事にも「ぬーあらんさ」と楽観的に考え、私生活でも仕事でも「マイナスにならず、その時を楽しむ」ことを心掛けています。（謝花史哲）
（随時掲載）
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