クイナ夫婦、仲良く散歩 きょうから愛鳥週間


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道路に出てきて餌を探す2羽のヤンバルクイナ=9日午前6時5分、国頭村楚洲(諸見里真利撮影)

 【国頭】野鳥や野鳥を取り巻く自然環境の保護を広める愛鳥週間が10日から始まる。16日まで。繁殖や子育てで野鳥の動きが活発になるこの時期、自然豊かな本島北部やんばるの森では9日、つがいとみられるヤンバルクイナや子育てに励むノグチゲラの姿が見られた。

 9日午前6時すぎ、交通事故防止の重点区間となっている国頭村楚洲で、国の天然記念物ヤンバルクイナのつがいとみられる2羽が餌を求め県道70号に出てきた。互いに羽繕いをするなど愛らしい姿を見せ、森に戻っていった。
 環境省やんばる野生生物保護センターによると、ことしは9日までにヤンバルクイナの交通事故は11件発生しており、そのうち10羽が死亡している。5月に入って増加傾向にあるため、同センターは「活発に動く早朝と夕方は特に注意してほしい」と呼び掛けている。