「憲法9条守れ」 那覇、石垣抗議集会


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集団的自衛権行使容認の閣議決定に抗議し、拳を上げる緊急集会の参加者=2日午後6時40分ごろ、那覇市泉崎の県民ひろば

 沖縄平和運動センターは2日、集団的自衛権の行使容認が1日、閣議決定されたことに抗議する県民集会を那覇市泉崎の県民ひろばで開いた。集まった約250人の参加者は「集団的自衛権行使は反対」「憲法9条守れ」などと訴えた。

米軍普天間飛行場代替施設の工事が1日、名護市辺野古で始まったことにも批判が集中した。
 主催した沖縄平和運動センターの山城博治議長は「急速に戦争国家へと突き進んでいる」と述べ、集団的自衛権の行使容認と辺野古の制限水域拡大が同日、閣議決定されたことについて「単なる偶然ではない。戦争する準備だ」と批判した。
 高教組の福元勇司委員長は「教え子を二度と戦場に送らない」と力を込めた。平和運動センター宮古島の小禄雅夫議長は「宮古でも自衛隊増強が進む。戦争になったら真っ先に攻撃対象になる」と危機感を表した。
 ヘリ基地反対協議会の上山弘子さんは緊急アピールで「許しがたい暴挙」と辺野古の制限水域拡大を批判。集会では閣議決定に抗議する声明が読み上げられた。
 同日、石垣市の新栄公園にある九条の碑前でも閣議決定に抗議する集会(八重山地区労働組合協議会主催)が開かれた。市民ら約60人が参加し閣議決定撤回などを求める抗議決議を採択した。