鳩山氏が辺野古視察


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反対している住民から話を聞く鳩山由紀夫氏(右)=25日午後1時45分、名護市辺野古

 【名護】シンポジウムのために来県した鳩山由紀夫元首相は25日午後、名護市辺野古の辺野古漁港を訪れた。鳩山氏は、住民らが座り込みを行うテントを訪れた後、ボートに乗って海上から、米軍普天間飛行場の移設先となるキャンプ・シュワブ沿岸部を視察した。

 午後2時すぎ、鳩山氏を乗せたボートは漁港から出港し、辺野古崎へ向かった。ボートはシュワブ沿岸から50~100メートルの距離を保ちながら航行。鳩山氏は同乗した住民から説明を受けながら海水を手ですくったり、長島付近でウミガメを観察したりして約50分間の視察を終えた。
 視察後、鳩山氏は「日本でも有数の、この素晴らしい自然に人間が巨大な構造物を造ることは自然への冒涜(ぼうとく)だ」と強調。「中国脅威論を振りかざすのは時代遅れの発想だ。基地の存在を根本的に見直す時代にしていかねばならない」と述べ、辺野古への新基地建設に疑義を呈した。
英文へ→Former Prime Minister Hatoyama visits Henoko