「思い風化させぬ」 ヘリ墜落10年 沖国大で集い


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2004年の米軍ヘリ墜落現場で開かれた「普天間基地から沖縄を考える集い」=13日午後2時16分、宜野湾市の沖縄国際大学

 2004年8月13日に米軍ヘリが沖縄国際大学(宜野湾市)に墜落した事故から10年を迎えた13日午後、同大の墜落現場跡地で「普天間基地から沖縄を考える集い」が開かれた。

大城保学長は、10年という時間の経過の中で、現場に保管している旧本館の壁やアカギの木が劣化していることに触れ「物体は朽ち果てていくが、われわれの思いは風化させないために努力していきたい」と述べ、普天間飛行場の即時閉鎖、撤去・返還を求める声明を読み上げた。
 集いには学生や教職員ら約60人が参加した。同大は、普天間飛行場を使用する航空機の即時飛行中止などを求めた要求書を安倍晋三首相や駐日米大使宛てに14日送付する。意見発表で比嘉麻美さん(22)=同大経済学部4年=は「私たち若者が県内だけでなく県外の若者にも(基地問題について考える)バトンを渡していく責務がある」と呼び掛けた。