島ぐるみ会議が抗議声明 辺野古工事中止求める


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「民意を踏みにじる工事は直ちに中止を」と訴える島ぐるみ会議の共同代表ら=20日、県庁内の県政記者クラブ

 政財界の有志や有識者らでつくる「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」の共同代表らは20日、県庁内で記者会見を開き、政府が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて海底ボーリング調査を開始したことに抗議し、新基地建設工事の中止を求める声明を発表した。

 23日にキャンプ・シュワブのゲート前で開かれる集会への参加も呼び掛けた。島ぐるみ会議も集会実行委に加わり、送迎バスのチャーターなどで協力する。
 声明では辺野古の海を子どもたちに残す責務と権限を日本政府が無視し、侵害していると調査の強行を強く批判。「基地建設は民意を踏みにじる不当で不正なものだ」として作業中止を求めている。
 会見には共同代表を務める平良朝敬、仲里利信、大城貴代子、高里鈴代、由井晶子、大城紀夫の各氏が出席。平良氏は「工事強行はあってはならない。屈せずに闘っていきたい」と表明した。