ケーソン2500トン、海上へ続々 那覇第2滑走路


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
約143メートルの大型起重機船でつり上げられる護岸の一部となるケーソン=26日、那覇市港町の那覇港新港ふ頭地区

 2019年末の完成を目指す那覇空港の第2滑走路建設事業が着々と進められている。建設工事は1月に始まり、仮設桟橋の整備や護岸の一部となるケーソン(鉄筋コンクリート製の箱)の製作などが行われてきたが、護岸整備に向けてケーソンを仮置き場に移す作業が始まり、沖縄総合事務局が26日に公開した。

 26日は那覇港新港ふ頭に停泊した約143メートルの大型起重機船(クレーン船)が、約2500トンのケーソンをつり上げて海に浮かべ、そのケーソンを別の引き船で海上の仮置き場まで運んだ。仮置き場となる浅瀬でケーソンに水を入れて海の中に沈め、一時的に保管する。
 総合事務局は全てのケーソンを製作した後、15年春からケーソンを仮置き場から埋め立て予定海域に運び、中に土砂を投入して固定する作業を開始する。
 ケーソンは埋め立て海域を囲むように計60函(かん)を配置する予定で、16年度中の護岸形成を目指す。60函のうち26日までに陸上で12函を製作した。
 新滑走路は20年3月末の運用開始を目指している。総事業費は約1993億円。