キングス、連覇へ始動 「もっとワクワクを」


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスが27日、2014―15シーズンに向けて本格的に始動した。宜野湾勤労者体育センターで行われた練習には全選手が参加。熱のこもったプレーで新シーズンに懸ける強い気持ちを示した。

 昨季、3度目のリーグ制覇を達成したキングスが今季のテーマに掲げたのは「ワクワクキングス、ドキドキキングス」。木村達郎代表は「もっと多くの人に楽しみと興奮を与えられるようにしたい。そうすることで結果もついてくる」と力を込める。
 伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は「身長の小さい選手が大きい選手に向かっていく姿などをワクワクしながら見てほしい」と話す。シーズンに向けて「優勝は過去のこと。去年の優勝を忘れても一昨年のプレーオフ敗退の悔しさを忘れるなと選手に言っている。1からチームづくりをする」と強調した。
 今季も主将としてチームを引っ張る金城茂之は「昨シーズンのように全員でチームをよくしていきたい」と決意。「新しい挑戦が始まる」と連覇を目指すシーズンに向けて表情を引き締めた。
 キングスは9月3日と5日に沖縄市体育館で、NBLのトヨタ自動車アルバルク東京とプレシーズンマッチを行う。同13日にはbjリーグ10周年記念事業として東京都の大田区総合体育館で秋田ノーザンハピネッツと対戦する。10月4日に愛知県の豊橋市総合体育館で浜松・東三河フェニックスとシーズン開幕戦を行う。

◆勝利貢献に意欲/新加入2選手が会見
 2014―15シーズンからキングスに新加入する大宮宏正(30)とアンソニー・ケント(32)が27日、記者会見で意気込みを語った。2人は「チームの勝利のために役割を果たしたい」と力強く語った。
 大宮は身長197センチ、体重92キロの恵まれた体格と高い運動能力があり、「武器はジャンプ力とハッスルプレー」と自信をのぞかせる。ダンクシュートなど力強い動きでチームを勢いづけることも期待できる。「チームの力が大きくなるようなプレーをプレシーズンからプレーオフまで続けたい」と話した。
 ケントはNBA下部のDリーグを経てbjリーグの秋田や青森でプレーするなど経験が豊富だ。木村達郎代表は「高さと俊敏性を生かしてゴール下を守る。常にハッスルできるキングスのカラーに合った選手だ」と太鼓判を押す。ケントは「自分の強みはディフェンスだ。キングスの勝利の伝統を伸ばせるようにしたい」と決意した。

2014―15シーズンに向けて本格始動し、熱のこもった練習を行うキングスの選手たち=27日、宜野湾勤労者体育センター
新シーズンに向けて決意を示す(左から)大宮宏正、伊佐勉HC、アンソニー・ケント=27日、宜野湾市