開南音頭で元気に 芸大生、デイサービスに作曲


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真栄城由依さん(中央)の振り付けに合わせて踊るひまわりの会会員ら=5日、那覇市樋川の開南カトリック教会

 ずっと愛される曲に―。県立芸術大学の研究生ら3人が「地域ふれあいデイサービス開南ひまわりの会」から作曲の依頼を受け、オリジナル曲「開南ひまわり音頭」を制作し、振り付け付きでひまわりの会に寄贈した。

5日、ひまわりの会が活動する那覇市樋川の開南カトリック教会でお披露目会が開かれた。曲を聞いた会員は「うれしさで胸がいっぱいだ」と喜んだ。
 ひまわりの会は会員の林重光さんによる沖縄の風景や文化を描いた詞を基に、歌にして地域活性化の柱にしようと県立芸大に作曲を依頼した。同大研究生の釜村僚一さん(22)が盆踊り調の旋律が印象的な曲を作り上げた。5日、大学院1年の又吉恭平さん(22)が歌と三線演奏を務め、同1年の真栄城由依さん(23)が老若男女が踊れるように考案した動きのゆったりした踊りを披露した。
 釜村さんは「親しんでもらえるようにと苦労しながら完成させた。開南地域だけじゃなく(他地域にも)広まってくれるとうれしい」と語った。又吉さんは「地域おこしとして歌を用いる考えは素晴らしい。歌詞で詠まれているように、開南の元気を発揮して活動してほしい」と語った。
 真栄城さんは「体を揺すったり、カチャーシーの要素を取り入れたりしたりと工夫した。助言を頂いて、より良いものにしていきたい」と語った。
 大城代美会長は「大変うれしい。曲を聞いて、うれしさで胸がいっぱいだ」と語った。今後、ひまわりの会はデイサービスや地域の行事でこの曲を踊っていく。