世界王者・喜友名が笑顔の凱旋 空手形個人V


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ドイツで行われた空手の世界選手権で優勝し、多くの関係者に出迎えられる喜友名諒(左から2人目)=11日午後4時半ごろ、那覇空港

 ドイツで9日に開かれた空手の世界選手権で、形の個人で優勝を果たした喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が11日午後、那覇空港に凱旋(がいせん)した。

空手関係者や空手を学ぶ子どもたち約50人が出迎え、偉業を成し遂げた世界チャンピオンに称賛を送り、優勝の喜びを分かち合った。
 恩師の佐久本嗣男氏と到着ロビーに現れた喜友名は「今回2回目の出場だったが、2年前よりも自信を持って挑めた。過去に連覇を果たしている佐久本先生に続き2年後の世界選手権でも連覇と、次は団体形でも優勝したい」と決意を語った。
 空港に到着し見知った人たちに出迎えられ、あらためて優勝を実感した様子の喜友名は、あいさつの途中で言葉を詰まらせ「ドイツでは実感が湧かなかったが、みんなの顔を見たら頑張ってきて良かった」と述べた。佐久本氏は「今までにない堂々とした落ち着いた演武で全て整っていた。特に決勝戦は場内の観客全員がドイツ選手を応援する中で、判定5-0で優勝したのは見事だった」と振り返った。
 空港には喜友名の両親や、8月の空手1プレミアリーグで団体優勝した時に同じチームだった上村拓也らも駆け付けた。