薄井憲二氏、浦添で語る バレエ講演会


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クラシックバレエの巨匠といわれるマリウス・プティパについて講演する日本バレエ協会の薄井憲二会長=28日、浦添市てだこホール

 「マリウス・プティパの人と作品 薄井憲二バレエ講演会」(同実行委員会主催、琉球新報社共催)が28日、浦添市てだこホールで開催され、約200人が訪れた。

 バレエ界の生き字引と言われる日本バレエ協会の薄井会長が約100年前のバレエの映像を示しながら歴史、現在との踊りの違いなどを説明。世界中で今も上演されるバレエ「くるみ割り人形」など多くの作品を振り付けしたマリウス・プティパの振り付けの特徴などについて、観客が熱心にメモを取った。
 薄井会長は「ライモンダ」「パキータ」などの公演映像を見せながら「プティパの振り付けは同じ動きを繰り返していながらも、上手なステップの組み合わせなどを示している」と特徴を話した。さらに「現在のバレエでプティパの振り付けを基としているものも多い。その原型を伝えたかった」と講演を締めくくった。