F16、嘉手納に飛来 12機、数ヵ月配備


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米空軍嘉手納基地に飛来したF16戦闘機=15日午後4時25分(諸見里真利撮影)

 【嘉手納】米ウィスコンシン州兵空軍所属のF16戦闘機12機が15日午後、米空軍嘉手納基地に飛来した。数カ月にわたって暫定配備され、兵員約250人と共に沖縄周辺で訓練する。

州兵空軍によると、F16の米国州兵部隊が嘉手納基地に展開するのは初めて。周辺自治体からは外来機の増加で嘉手納基地の機能強化や騒音増加を懸念する声が上がっている。
 F16は午後3時44分から同4時59分にかけ、4機ずつ3隊に分かれて嘉手納基地に次々と着陸した。
 嘉手納基地を抱える嘉手納町、沖縄市、北谷町の首長と議長でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)は騒音激化が懸念されるなどとして、嘉手納基地や沖縄防衛局など4カ所に抗議文を郵送する予定だ。嘉手納町議会は16日の臨時会でF16暫定配備に抗議する決議と意見書を審議する。
 州兵空軍は一義的に自国の国土防衛や災害救助を目的としており、海外派遣は異例。嘉手納基地は暫定配備の目的について「災害対応や侵略行為に対する戦闘など、太平洋地域の安全保障政策を補助・支援するため」とし、嘉手納基地に定期的に戦闘機や人員を補完する政策の一環だとした。
 県の又吉進知事公室長は「負担が増えることは容認できない」と強調した。