伊良部大橋ウオークに3500人 喜びの住民ら初歩き


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思い思いのペースで伊良部大橋からの景色を楽しむ参加者ら。奥は伊良部島=25日午前10時39分、宮古島市の伊良部大橋

 

【宮古島】31日の伊良部大橋開通を記念したウオーキング大会「サンゴの島ウオーク」(伊良部大橋開通祝賀会等実行委員会主催)が25日、同大橋で開かれた。市民が伊良部大橋を歩く初めての機会とあって、宮古島、伊良部島両岸から3500人余の市民や観光客が参加。ミヤコブルーの海を満喫しながら、地域活性化の期待、大橋実現に奮闘した先人への感謝などそれぞれの思いを胸に、3540メートルのコースを歩いた。

 コースの距離は伊良部大橋の長さ(3540メートル)と「サンゴの島」の語呂合わせで設定。渡り初め前のため、大橋の最も高い所でそれぞれ折り返すコースで行われた。
 伊良部島側からスタートした参加者からは、悲願だった大橋の実現を喜ぶ声も聞かれた。「伊良部大橋を渡るのが夢だった」と話すのは市伊良部に住む下地栄さん(92)。「こんなに立派な橋は初めて。毎日のように渡りたい」と話した。
 大会はツアーも設定され、県外からの観光客も多く見られた。群馬県から夫婦で訪れた松本幸江さん(61)は「海の色はパンフレットで見た以上のすてきな景色」と笑顔で語った。宮古島側からスタートした下地一樹君(10)=北小4年=は「家族と伊良部島をドライブしたい」と期待を膨らませた。