厄よ去れ!女性と子練り歩く 宮古島里払い


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「ホーイホイ」と声を上げながら集落内を練り歩き、厄を払う子どもや女性ら=18日、宮古島市上野野原

 【宮古島】国の重要無形民俗文化財に指定されている宮古島市上野野原の伝統祭祀「サティパロウ(里払い)」が18日、野原集落で行われた。

木彫りの仮面をかぶり、来訪神のパーントゥに扮(ふん)した子どもを先頭に、草を体に着けた女性らが「ホーイホイ」と声を上げながら練り歩き、旧正月を控えた集落を厄払いした。
 一行は午後6時ごろ出発。パーントゥに続く子どもたちが太鼓などではやした。交差点では女性らが円になって子どもたちを囲み、厄を払った。
 参加した島尻昭子さん(72)は「旧正月を前に女性と子どもが一緒になって集落を歩き、厄を払った。いいことがいっぱいある1年になってほしい」と期待した。
 サティパロウは毎年旧暦12月最後の丑(うし)の日に行う。