琉米、琉仏、琉蘭3条約原本の特別展開幕 激動の琉球伝える 


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉米修好条約などの展示物を見る「琉球・幕末・明治維新 沖縄特別展」の来場者=27日、浦添市美術館

 明治維新前後の日本、琉球を取り巻く激動の時代を伝える「琉球・幕末・明治維新 沖縄特別展」(沖縄産業計画、琉球新報社主催、浦添市教育委員会共催)が27日、浦添市美術館で開幕した。琉球王国が1850年代にアメリカ、フランス、オランダのそれぞれと締結した、琉米・琉仏・琉蘭の3修好条約原本のほか、幕末から明治維新の激動の時代に活躍した人々の足跡など貴重な資料も展示されている。3月29日まで。

 開会式では、主催者を代表し、富田詢一琉球新報社社長が「琉球が列強国と条約を結んだことを含め、ここに展示されているのは全て歴史上の事実だ。これらの事実に目を向けて沖縄の望ましい方向を考えるきっかけになってほしい」とあいさつした。来賓あいさつでは、幕末・明治維新期の資料を提供した霊山歴史館(京都市)の木村幸比古副館長が「3条約を含め、次の世代が的確に歴史を知ることができる」と、展示会の意義を語った。