不発弾事故忘れない 聖マタイ幼稚園で記念碑建立式典


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不発弾爆発事故記念碑の建立式典で献花する園児ら=2日、豊見城市豊見城の聖マタイ幼稚園

 那覇市小禄の聖マタイ幼稚園近くで1974年3月2日に発生した不発弾爆発事故の記憶を伝えようと、89年に豊見城市に移転した同幼稚園の園庭に「不発弾爆発事故記念碑」が建立され、2日に同園で建立式典が開かれた。園児約20人を含む約70人が参列した。

 同幼稚園が来年創立50年を迎えることや、ことしが戦後70年の節目となることから、関係者が一昨年から建立に向けて準備を進めていた。当時園長だった鬼本(きもと)照男さん(86)=豊見城市=も式典に参加し「ずっと記念碑があればと思っていた。記念碑が平和を考えることにつながってほしい」と述べた。
 記念碑は高さ1メートル、横幅1・2メートル。「平和を実現する人々は、幸いである」という聖句のほか、当時の事故状況を記した説明板も設置された。
 真栄城美子園長は「二度とこのような事故は起こしてはいけない」と述べ、平和への思いを新たにしていた。