交通渋滞解消に向け、石嶺小学校5年生の児童が考案した路線バス利用を呼び掛けるメッセージをあしらったバスの出発式が20日、那覇市首里石嶺町の同校で開かれた。5年生約140人のほか、学校関係者やバスを運行する沖縄バスの関係者が参加し、子どもたちの思いを乗せたバスの出発を見送った。
バス利用を促進する県の取り組み「わった~バス党」の一環。20日から約3カ月間、沖縄バスの「首里城下町線」で計3台を運行する。バスにはそれぞれ車両後部、窓の外側、車内に「渋滞で疲れた体をバスでひと休み」「たまにはバスで旅しよう」などのメッセージや児童の顔写真がプリントされている。
出発式では、児童を代表して大牟田健吾君が「僕たち私たちの思いを乗せたバスが今出発します」と宣言し、児童らが「出発」と掛け声を送ると、バスはクラクションを鳴らしながら出発した。
仲間太陽君は「メッセージを見て少しでも(バスに乗る人が増えて)渋滞が少なくなると思うとうれしい」と期待を込めた。