すくすく育て「太陽の子」 浦添市民会議、健全育成に愛唱歌


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「太陽の子(てだこ)・浦添」を作った当山小の大城武教頭(中央)と同校の石川博基校長(右)、新崎寛治こども青少年課長=10日、浦添市立当山小学校

 【浦添】浦添市青少年健全育成市民会議はこのほど、市立当山小学校(石川博基校長)の大城武教頭(53)が作詞・作曲した「太陽の子(てだこ)・浦添」を同市民会議の愛唱歌に決定した。「歌を通して子どもたちの健全育成に弾みを付けたい」と市教育委員会こども青少年課の新崎寛治課長(59)は話しており、オリジナルCD300枚を制作し関係機関に無料配布している。

 浦添市は「愛の声かけ・ひまわり運動」を展開しており、市内各地にヒマワリの種を配り花いっぱいにする一方で、ヒマワリを子どもに太陽を大人に例え、健全育成活動を行っている。市教育委員会の山田宏指導部長らの熱い思いを受けて大城教頭がことし2月上旬、歌を完成させた。
 「子どもたちが一緒に『せーの』で歌える歌を目標に、初めて聞いてもすぐ口ずさめる歌にした」と大城教頭は話す。歌詞には浦添ようどれや王様、ヒマワリの花言葉「あなたは素晴らしい」などのフレーズがちりばめられており、さびの「てだこー浦添」が耳に残る曲だ。
 シンガポールの日本人学校に赴任した経験のある大城教頭は「外から見ると沖縄には魅力がいっぱいある。歌詞の『王様が歩いたこの道』には自分のルーツを考えるきっかけに、また『見上げた空』には外にも目を向けてという意味を込めた」と語る。
 30歳の時から「歌手になりたい」という夢を持ち続け、独学でギターを学び歌を作ってきた大城教頭。かつて赴任した小学校で作った曲「モノレールにはもう乗れーる」などオリジナル曲は10曲余あるという。
 3月29日に市内で開かれた浦添市青少年健全育成市民会議の緊急市民総決起大会で初めて披露され、ギターで生演奏をした。
 新崎課長は「市民会議の総会や各種出発式の前などでも、BGMとして流していく。学校などでも使ってほしい」と話している。