感謝ささげ 繁栄願う 多良間・スツウプナカ


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 【多良間】多良間村の伝統行事スツウプナカ(節祭)が16、17日の両日、村内のナガシガー(長瀬川)フダヤー(札屋)パイジュニ(南宗根)アレーキ(新池)の4祭場で催された。

初日は神を迎える「カンガウェー」が、2日目は村内外から訪れた客人をもてなす「ピトゥガウェー」が行われ、人々は刺し身やかまぼこなどの魚料理や特製の神酒(みき=ミス)を供え、豊年への感謝と地域の繁栄を願った。魚を捕る「海人座」、調理など準備を進める「供番座」など、住民が役割分担して進められる行事の様子を写真で紹介する。(知念征尚)

暁願いで神酒(ミス)を酌み交わすフダヤーの住人ら=16日、多良間村
厳かな雰囲気の中、神歌(ニィリ)を読むパイジュニの老人座の男性ら
芋をこして神酒(ミス)造りに励む、ナガシガーの舞者座の女性
ゆであがったかまぼこを葉で乾かす、アレーキの供番座の男性
ピトゥガウェーの17日、祭場を回る神事をつかさどる神女(ツカサ)ら