USJ、海洋博進出へ「最終局面」 幹部が視察


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 米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」(大阪市)の沖縄進出計画をめぐり、政府の和泉洋人首相補佐官らが30日、テーマパーク建設の有力候補地となっている本部町の海洋博公園を視察した。視察にはUSJ運営会社の森岡毅執行役員(マーケティング本部長)と県の安慶田光男副知事が同行し、国、県、USJの三者がそろった。視察後、森岡氏は「沖縄の観光をどうダイナミックに変えられるか検討している。国、県の情熱もひしひしと感じており、結論を出していく最終フェーズにきている」と述べ、近く進出地を正式に表明することを示唆した。

 和泉補佐官は「国営公園なのでさまざまな規制が絡んでくる。建ぺい率規制とか、美ら海財団が行っている管理をこなす場合の手続きとか課題はある」と述べた上で、「沖縄全体の発展にプラスになるのであれば規制改革を検討したい」とUSJによる海洋博公園の管理・運営に向けた条件整備へ意欲を示した。
 安慶田副知事も「USJが沖縄に進出するなら歓迎したいし、国も便宜を図ってほしい」と期待感を示し、沖縄の国家戦略特区を使って国営公園の規制緩和を図る対応について「国と相談して、うまく進出できるような形で取り組めればいい」と語った。
 和泉、森岡両氏は海洋博公園の視察後に帰任し、候補地に挙がっている名護市のネオパークオキナワは内閣府の関博之政策統括官と安慶田副知事が視察した。