沖縄弁護士会、安保法案反対でデモ 「憲法破壊する」と危機感


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安全保障関連法案への反対を訴え、国際通りをデモ行進する沖縄弁護士会所属の弁護士ら=3日、那覇市の国際通り

 集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法案への反対を訴えるため、沖縄弁護士会(阿波連光会長)は3日、那覇市内でデモ行進を行った。沖縄弁護士会としてデモをするのは1985年の国家秘密法反対デモ以来30年ぶりで、極めて異例。

参加者は100人を超え、うち弁護士は60人以上参加した。法の専門家が、憲法9条のみならず憲法が根底から破壊されることへの危機感をあらわにした。
 参加者らは「安全保障法案は憲法違反です!」と書かれた青いプラカードを掲げ、県民広場から国際通りを通り、牧志公園まで行進した。「立憲主義を守ろう」「政府は法律家の声を聞け」などとシュプレヒコールを上げた。
 沖縄弁護士会憲法委員会委員長の加藤裕弁護士は「憲法を破壊する法案に対し、法を守る責務のある弁護士として黙っていられなかった。これだけの弁護士が集まったのは想像を超えた。全国の弁護士が危機感を持っているということだ」と強調した。同会は今後、ビラ配布などの活動に加え、市民や他団体と連携して反対の取り組みを拡大していく方針だという。