台風9号、26人けが 11日夕まで大雨警戒


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 大型で非常に強い台風9号は10日、沖縄本島地方と先島諸島を暴風域に巻き込んで通過した。沖縄気象台によると、沖縄地方は10日午後9時までに暴風域を抜けた。10日午前1時5分に南城市玉城糸数で最大瞬間風速49・9メートルを観測した。県によると、午後11時現在、台風の影響で26人が重軽傷を負った。各地で倒木などがあり、那覇市では民家の外壁が崩れた。一方、非常に強い台風11号は10日午後9時現在、マリアナ諸島にあり、時速15キロで西に進んでおり、15日にも沖縄地方に接近する見込み。

 県と気象台は10日午後1時9分、名護市に土砂災害警戒情報を発表した。気象台は本島の12市町村に大雨洪水警報を出し、11日夕方まで警戒するよう呼び掛けている。名護市は10日午後2時44分、423世帯930人、東村は10日午前7時半、70世帯200人にそれぞれ避難勧告を出した。
 本部町謝花で9日午前0時から10日午後10時までに278・5ミリの雨が降った。座間味村の慶良間空港では10日午後11時までの24時間雨量が189・5ミリと7月の観測史上最大となった。
 10日午前5時時点で最大約4万2200戸が停電した。午後11時現在の停電は約700戸。NTT西日本沖縄支店によると、午後5時現在、推定4600件で電話やインターネットが不通になっている。
 台風9号は10日午後9時現在、宮古島の北北西約310キロにあり、時速20キロで北西に進んでいる。中心気圧は940ヘクトパスカル。