熱戦4分38秒、西に軍配 与那原大綱曳


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東西に分かれた参加者が熱戦を繰り広げた与那原大綱曳=16日午後5時7分、与那原町の御殿山青少年広場(普久原裕南撮影)

 【与那原】440年余の伝統を誇る沖縄三大綱引きの一つ、与那原大綱曳を目玉にした「第33回与那原大綱曳まつり」(同まつり運営委員会主催)が15、16の両日、与那原町の御殿山青少年広場で開かれた。

約1万5千人(主催者発表)が来場した。16日の綱引きでは約1600人が東西に分かれ、長さ約90メートル、重さ約5トンの綱を力の限り引き合った結果、西が勝利した。
 綱の上に乗る支度の主題は毎年異なり、ことしは組踊「執心鐘入」。東の綱に中城若松や住職、西の綱に鬼女らが乗り、互いににらみ合い士気を高めた。
 カナチ棒が差し込まれると一斉に引き合いが始まり、4分38秒の熱戦の末、西に大きく綱が動いた。東との対戦成績は23勝10敗となった。