又吉日向(普天間中2年) 全日本Jr合宿に招集


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ボクシングのジュニア強化合宿を控え、練習に熱の入る又吉日向=16日午後、中城村の琉豊ボクシングスタジオ(金城実倫撮影)

 日本ボクシング連盟はこのほど、第2回ジュニア強化合宿の参加者(中学生20人、高校生7人)を発表し、13歳の又吉日向(普天間中2年)が初選出された。

県選手の招集は昨年の大湾硫斗(美来工科高)以来、2人目。合宿は19日から23日まで東京の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われる。「2020年の東京五輪で金メダルを取り、プロで世界王者になる」と夢を描く又吉は「全国のうまい選手の動きをまねしたい」と意気込む。
 又吉は150センチ、38キロ。スタイルは左ボクサーファイター。普天間小4年からボクシングを始め「ミット打ちで大きな音が出ると気持ちいい」とはまった。フットワークとカウンターを武器に小学6年、中学1年で全国制覇を2度経験。9月のU―15全国大会でも準優勝するなど、全国で活躍してきた。
 合宿や今後の大会で結果を残せば世界大会の日本代表に選出される可能性もある。指導する琉豊ボクシングスタジオ(中城村)の與那城信一会長は「合宿に参加する選手は全国トップレベルだし、コーチ陣はオリンピックのセコンドについているような人。トップ選手の行動や意識を間近で勉強してほしい」と期待する。
 又吉は「高いレベルに付いていけるかどうか」と不安を口にしつつも「ボクシングをやっていて、自分の成長を実感できる時が一番楽しい。合宿では一生懸命頑張りたい」と世界を見据え、拳をさらに磨き上げるつもりだ。(荒井良平)