天然に産出する繊維状鉱物の総称。耐熱、絶縁に優れ、断熱材などに広く使われた。繊維の吸引で、臓器を覆う膜にできるがんの一種の中皮腫や肺がんなどを引き起こすが、発症までの期間は数十年とされる。1970年代から製品製造や建物解体の現場で労災が問題化。発がん性の強い青石綿、茶石綿は95年に使用禁止、残る白石綿も2004年に原則禁止となった。厚生労働省は03年に中皮腫などの労災認定基準を緩和。今回の問題化を受け、使用の速やかな全面禁止も決めている。
アスベスト(石綿)
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琉球新報社
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