<用語>奥の猪垣


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 畑のイモやアワなどの食糧をイノシシから守るために1903年に構築された。ウーガチ(大垣)と呼ばれる共同猪垣で、住民が所有する土地の面積に応じ管理が割り当てられた。

垣の破損やイノシシの侵入を監視する見回り役も配置され、維持管理は奥の住民の最も重要な義務だった。畑に侵入したイノシシは捕獲され、住民の貴重な肉食糧となった。戦後は過疎化で維持管理が困難になり、59年に共同管理を終了した。