成人T細胞白血病(ATL)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 T細胞が異常増殖する白血病で、「ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV1)」に感染して起こる血液のがん。主に母乳を経て感染するため発生地域は集中する傾向がある。日本では九州、沖縄に感染者、患者が多い。ウイルス保有者は世界で1―2千万人、日本は約100万人と推定されている。現在、ATLに対して有効な治療法は確立していない。
 アポトーシス 遺伝子にプログラムされた細胞死のこと。通常の細胞は寿命があり、寿命に達すると自ら死滅する。この細胞の自然死をアポトーシスと呼ぶ。がん細胞はアポトーシスを起こさなくなっているので、寿命を超えて増殖を続ける。