「集団自決」(強制集団死)


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 1945年の沖縄戦中、戦時体制や日本軍の強制・誘導によって死以外の選択を閉ざされ、あるいは死以外に選択肢はないと思い込まされた住民が、「自決」や家族・地域住民の殺し合いに至った出来事。米軍の攻撃が迫った時に手りゅう弾を爆発させたり、カミソリやカマで手首やのどを切りつけたり、ひもで首を絞めたり、木の棒や石で殴ったり、農薬を飲ませたりした。犠牲者は数千人ともいわれているが詳しい全容は分かっていない。「自決」は「責めを負って命を絶つ」という軍隊用語のため、軍に強制された住民の死を「集団自決」とする表現は適切ではないとの指摘もあり「集団死」や「強制集団死」との表現も使われている。