集団自決の記述削除問題


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 文部科学省はこれまでの教科書検定では沖縄戦の「集団自決」が旧日本軍の強制によるものとの記述を認めてきたが、今年3月末公表の高校歴史教科書の検定意見で「沖縄戦の実態について誤解する恐れのある表現」と指摘。教科書会社が記述を削除し、検定に合格した。軍の自決命令の有無をめぐり、当時の軍指揮官らが作家大江健三郎さんらを訴えた名誉棄損訴訟が係争中であることも理由の一つとされた。