琉球新報社 
【西原】昨年11月に西原町の本然農園で行われた婚活イベント「OKINAWA農婚」に参加した2人が今年5月に結婚し、6月25日には2人が出会った農園でサプライズ結婚式が開かれ、企画者らから祝福を受けた。夫の新城尚之さん（30）は「笑顔が絶えない家庭を築きたい」、妻の悠さん（39）は「家に帰ってきたくなるような家庭を築きたい」と誓った。
「農婚」は農業体験と婚活を組み合わせた体験型の婚活イベント。企画したのは結婚相談所「and K mariage（アンドケイマリアージュ）」を運営する宮田佳永子さん、カフェ「ソイラボ」オーナーの瑞慶覧麻沙美さん、自然栽培農家で本然農園を営む與那嶺亮太さんの3人。
昨年11月に初めてイベントを主催し、ジャガイモやトマトの苗を植えつけながら参加者同士が交流できる場を提供した。
尚之さんと悠さんはグループが別だったというが、連絡先を交換して交際がスタート。出会いから約半年後の5月に結婚した。
結婚の報告を受けた宮田さん、瑞慶覧さん、與那嶺さんの3人は、2人を祝福したいとサプライズ結婚式を企画。悠さんに「畑に来てね」とだけ告げ、農園に招待した。
何も知らされていなかった2人の目の前には、青色の農業用ネットで作ったバージンロードやウエディング小物などの飾りつけ、チャペルを思わせる空間が広がっていた。2人はバージンロードをゆっくり進み、始終笑顔だった。
與那嶺さんは結婚の報告を受けた時「（うれしくて）涙が出た」と話す。3人は、農婚イベントを続けていきたいと話した。
（中川廣江通信員）
