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「子どもたちに夢」沖縄のバスケ関係者からも期待と喜びの声 W杯勝利、五輪決定


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元琉球ゴールデンキングス選手の金城茂之さん(小川昌宏撮影)

 日本代表が目標に掲げていたパリ五輪の出場権を自力で獲得したことで、沖縄県内関係者からは「沖縄で歴史的瞬間が生まれた」「子どもたちに夢を与える」などと喜びと祝福の声があがった。

 県バスケットボール協会の日越延利会長は、トム・ホーバス監督に勝利の祝辞を送った際、監督から「沖縄アリーナの雰囲気とファンの声援が素晴らしかった」との話を受けたという。「沖縄市と県、県協会が地元から盛り上げてきたかいがあった」と喜んだ。

 沖縄市の桑江朝千夫市長は日本が勝利した3試合全てを会場で観戦しており「感激しっぱなしだった」と目頭を熱くした。「沖縄で世界の試合が行われてることが今でも信じられない。沖縄アリーナで選手と一緒になって勝つことができた」と祝した。

 元琉球ゴールデンキングス選手の金城茂之さんはフィンランド戦の逆転勝利を会場で見ていた。「会場の声援に呼応するように選手が世界と戦い、インパクトのある勝利を見せてくれた。日本と沖縄のバスケがますます盛り上がるだろう」と期待した。

 元三菱電機コアラーズ選手で指導者の西田陽子さん=具志川高校教諭=は、長女がスロベニア代表のエスコートキッズを務めたという。「バスケの意欲が高まってる」と笑う。「W杯で刺激を受けた子どもだちが、日本代表や琉球ゴールデンキングス、Wリーグの選手になるように上を目指してくれたらうれしい」と語った。

(古川峻)