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横浜で「チョンダラー」芸を披露、120人が来場 沖縄芸能の奥深さ伝える 三線研究家の新城さん新春公演 神奈川


横浜で「チョンダラー」芸を披露、120人が来場 沖縄芸能の奥深さ伝える 三線研究家の新城さん新春公演 神奈川 新城亘さん(左)が伝統の遊行芸を披露した公演「京太郎のうた」=6日、神奈川県横浜市
この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学

 【神奈川】三線音楽の研究をする新城亘さんの公演「京太郎のうた」が6日、横浜市の鶴見沖縄県人会館であり、約120人が来場した。新城さんはかつてNTT職員として横浜に勤務し、多くの県人から励ましと応援を受けた。恩返しの気持ちを込めて実現した公演では、歌や演奏で舞台を飾り、感謝を伝えた。

 舞台の一部は「新年の祝いうた」と題して、三線博士とも言われる新城さんが八重山、宮古民謡などを解説を交えながら披露。言葉の違いなど多様性のある沖縄芸能の幅広さ、奥深さを伝えた。続いて琉球民謡登川流教師の古里友香さん、シーサーズが舞台に立ち、会場を沸かせた。

 二部の「京太郎」は、正月や節目などに行われる遊行芸。中世に日本の芸人と共に沖縄へ伝わったとされ、チョンダラーと呼ばれている。太鼓を福島千恵美さんが担当し、新城さんが歌と語りで、伝統のチョンダラー芸を披露した。

 万歳者をはじめ、人形まわし、鳥刺し舞などの演目を新城さんが好演。古くから伝わる貴重な民俗芸能を満席の来場者が堪能した。

 (斎藤学)