クラウン歌謡フェス、76歳の瑞慶覧さんが初優勝 北島三郎さんの曲熱唱「歌はアンチエイジング」 3兄弟でラジオも 沖縄


クラウン歌謡フェス、76歳の瑞慶覧さんが初優勝 北島三郎さんの曲熱唱「歌はアンチエイジング」 3兄弟でラジオも 沖縄 「歌謡フェスティバル2024」のプラチナ部門で優勝した瑞慶覧朝勇さん(中央)と次男の朝信さん(左)、三男の朝治さん=14日、北中城村渡口
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 音楽事務所のクラウンミュージックが主催する「クラウン歌謡フェスティバル2024」がこのほど、東京都内で開催され、75歳以上が出場するプラチナの部で瑞慶覧朝勇さん(76)=北中城村=が優勝した。県内出場者の優勝は史上初となる。朝勇さんは弟2人と共にラジオ番組にも出演していて「瑞慶覧3兄弟」として親しまれている。大会で優勝したことについて「今でも信じられない」と喜びを語った。

 同大会は全国のカラオケ愛好家が所属する「クラウン歌謡学院」のメンバーが出場し、2月17日に行われた。朝勇さんが出場したプラチナの部は、全国から25人が出場した。同学院によると、県内にある学院からの出場者で優勝するのは初めてだという。

 大会では北島三郎さんの「石狩川よ」を歌った。本番ではあまり緊張せず、高音を出すことができたという。「結果発表で名前を呼ばれてびっくりした。鳥肌が立った」と振り返る。

 次男の朝信さん(73)と三男の朝治さん(68)と共にカラオケで練習する仲だ。ラジオ沖縄で毎週日曜日に放送している「演歌の花舞台 人生歌あり」にも「瑞慶覧3兄弟」として出演している。朝勇さんは「歌うことは一種のアンチエイジングだ。若返っているような感じがする」と笑みを見せる。

 同番組でナレーターを務める砂川玄龍さんは「声質が良く伸びやかに歌っている。(朝勇さんの)歌を聞くと毎回涙ぐんでしまう」と語る。

 今後の目標について朝勇さんは「(今大会は)我流で優勝した。今度はボイストレーニングを受けてみたい」と実力向上に向けて意気込んだ。

 (渡真利優人)